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コラム

Column

近隣ハラハラ!? 施主の感想と差が生じる時

先日、知り合いの方から相談を受けた話があります。

「自宅の裏手にある家で塗装が始まったんだけど、一言も挨拶がなかった」というもの。

調べてみると、ネットでの評判も良く、施主の反応は上場。市内ナンバーワンの実績と記載されています。それでも、残念ながら近隣の評価を落としてしまうということがあり得るのだという良い事例でした。

やっぱり近隣はハラハラするもの

養生のための足場仮設、その後の水洗いなど、少なくとも近隣としては騒音と水飛沫に関して一定の不安を抱くものです。作業中に鉄がぶつかる音はある種の不快音ですし、洗濯物を干しても大丈夫なのかどうかという心配も生じます。

とはいえ近隣の誰もが「作業するな」といういう狭量な見方をしているわけではありません。ただ、そういう心配を払拭するためには、あらかじめ施工が行われることのお知らせがあるのとないのとでは、全くと言っていいほど暮らしの対応が異なってきます。

冒頭の知り合いの方の隣の家主は、「一言も挨拶がない。一体どんな業者なんだ。こんな業者には絶対に頼みたくない」と話したということです。

近隣住民は何に対して不満を持つのか

そもそもどうして近隣への配慮が必要なのでしょうか。

いくつか挙げてみると

  • 洗濯物を干して大丈夫か
  • 昼寝している赤ちゃんや幼児が起きてしまうかも
  • 塗料が飛んできて家や車が汚れるのではないか
  • 業者の車で道が通りにくくなるのでは

といった、割とありそうな心配や予想できる被害が容易に想像できます。

お向かいさん、両隣、裏の家など、少なくとも5〜6軒、特に昼間に在宅の場合、こうした心配事を生じさせてしまうという自覚を、事業者が持つのは良いことです。

トラブル発生時の心象が雲泥の差

いざトラブルが発生した際にはあらかじめ挨拶をしていた場合とそうでない場合でのクレームの質が異なります。

前述の方は、何年も前に隣の家で別の業者による塗装施工がされていた際に、塗料の霧吹きが自家用車に少し掛かってしまったため、クレームを述べました。

とはいえ、工事数日前にきちんと挨拶がなされていたこと、工事期間中もちゃんと挨拶を心掛けていた業者ということで、穏やかにクレームを伝え、業者はきちんと車の修繕に対応し、悪印象やわだかまりが残ることなく、「仕方ないよね、こういうことってあるよね」で気持ちの整理が済んだとのこと。

もちろんクレームになるようなことを起こさないというのは大前提の努力目標ですが、100%防ぐというのはどんな業者にとっても不可能ですから、もしもの時を考えて、掛け得る迷惑については事前にひと言挨拶しておくべきでしょう。

結果的には工事の施主と近隣との関係性を守ることにもなりますから、こうした気遣いの点で業者が良い習慣を持っていると良いですよね。