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コラム

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どうして下塗りで最終的な仕上がりが変わるのか

せっかく多額の資金を注ぎ込んで塗装メンテナンスをするのですから、できるだけ長持ちさせたい、塗装周期を伸ばしたいと考える方は少なくありません。

塗装してほんの数ヶ月から数年で剥がれてきたりヒビが入ったりということにならないように、各社、どの職人さんも真剣に塗装と向き合うわけですが、それゆえに重要なポイントとなるのが下塗りという工程。

下塗りにこだわりを持ってしっかり施行しておくと、長持ちさせることができます。

 

どうして下塗りで最終的な仕上がりが変わるのか

下塗りとは、壁面素材と上塗り塗料との間に塗る、いわば「つなぎ役」のようなもの。

外壁に直接上塗り塗料を塗っても、①壁面素材との密着度が低いと上塗り塗料が定着しにくい、②壁面が汚れていると上塗り塗料がすぐに剥がれてしまう、③壁面の凸凹で上塗り塗料が綺麗に塗れない、といった様々な理由から、下塗りはとても重要であることがわかります。

 

壁面素材との密着度

壁の素材が木材だったりサイディングだったり以前の塗装時の塗料だったりと、案件ごとに下地素材が異なることがあります。

そのまま上塗り塗料を塗ってしまうと、壁面に水分を吸い取られてしまって上塗り塗料の乾燥劣化が早く進み、すぐにひび割れてしまうなどの問題が生じるかもしれません。

また、以前に塗られた下地の表面塗料が次に上から塗る塗料と伸縮性が異なるとした場合、その差から上塗り塗料がひび割れやすくなるパターンもあります。

凸凹であるゆえに塗りムラになるのを防ぎ、上塗り塗料の色がしっかりと表面に均一に見えるように、するためにも、下塗りは必要です。

 

下塗りの出来・不出来が上塗りの仕上がりを左右する

つまり、上塗りを好条件で塗ることができるように整えるのが下塗りの目的と言えます。

言い換えると、上塗りの「塗りにくさ」を下塗りでカバーする、というわけです。

下塗りがしっかり出来ていれば、結果として上塗りがしっかり出来るということがお分かりですよね

ですから、壁面の高圧洗浄、下塗りの複数回塗り、表面の凸凹を削るなどして平坦化する作業などが重要となります。

 

シーラー、プライマー、フィラーをしっかり使いこなす

それゆえに、壁の状態を良くすることを目的とした効果別の下塗り塗料というのを選ぶわけです。

シーラー:下地に塗料が吸い込まれるのを防ぐバリアー。2回塗るなどすると効果的ですね。

プライマー:シーラーとの違いはあまり明確に定義づけられていませんが、プライマーの中には錆止め効果を持つものがあったりと、機能性が伴うことがあります。また、プライマーは一般的に金属と上塗り塗料とを接着させる際に使われます。

フィラー:サラサラの液体であるシーラー/プライマーとは異なり、フィラーはドロドロしていて粉分を含んでいます。表面の凸凹や小さな穴や溝を塞ぐことができます。

 

下塗り塗料の性能よりももっと根本的なポイント

壁に小さな穴があったり、壁面にある木材が傷んでいたりすると、それだけで下塗りが難しくなるというのがわかりますので。

そのため、下塗りをする下地材そのものについている、上塗りをする際に邪魔になるものについて、あらかじめ除去しておく必要があり、ここをしっかりやっておかないと、塗装してからほんの数ヶ月でそこを起点に悪さをしてしまうかもしれません。

そのためには、簡単な修繕作業が必要になることもあります。ボロボロになった木部を平坦になるように削ったり、鉄部分についた錆を取ったりと、作業内容は完全に家のメンテナンスですね。

 

人間も、化粧時に肌の表面を均等に整える役目を持つファンデーションを塗ったりしますよね。下塗りがしっかり出来ていると、上塗りはより仕上がり良く、長持ちするわけです。

色やデザインにこだわるのも大事ですが、丁寧な下塗り工程こそが最終的な仕上がりを左右し、塗装が長持ちするかどうかを左右するということを覚えておきましょう。