高圧洗浄の重要性について

高圧洗浄の重要性について

高圧洗浄とは、高圧洗浄機を使用し、

外壁や屋根塗装前にこびりついたコケ・カビ・藻・傷んだ旧塗料等の

汚れを洗浄していく作業の事です。

お客様から「高圧洗浄は必要ないのでは?」と、ご意見を頂戴する事もございます。

高圧洗浄だけで費用が必要になりますし、また高圧洗浄の作業だけで1日を費やしてしまう事にもなります。

旧塗膜の汚れを取り、新しく塗り替える塗料をしっかり付着させるために必要な作業です。

この作業をしなかったり雑に行うと、どんなに良い塗料を塗ってもすぐに剥がれてくる可能性もあります。

チョーキング現象とは、劣化した外壁や屋根を手で触れた際に、白い粉が手に付くことを言います。

塗料の特徴として、長い年月をかけて劣化が進んでくると、塗膜が粉状になっていく性質があります。

外壁に手を触れると、白い粉を確認する事ができるのですが、つまり塗膜が劣化している事を確認できる重要な現象でもあるのです。

高圧洗浄の目的として、このチョーキング現象による白い粉を

取り除くということを挙げることができます。

高圧洗浄をせずに塗装した場合には、外壁や屋根に粉がふりかかった状態で、

塗装するという事なのです。

塗装しても弱くなってしまうのは当然のことであるといえるでしょう。

外壁塗装をする過程の中で、必ず行われる重要な作業になります。

高圧洗浄機は、家庭用のものも販売されています。

車の掃除や庭の掃除などで購入されているご家庭も多いのではないかと思います。

プロの塗装業者が使う高圧洗浄機は、

家庭用のものとはまったく異なります。

家庭用高圧洗浄機と、

プロの塗装業者が使う高圧洗浄機の最大の違いは水圧です。

家庭用高圧洗浄機の水圧の基準は、一般的に6Mpa〜12Mpa程度であると言われています。

これは60キロから120キロ程度の水圧であると言えますが、

家庭での洗浄であれば6Mpa(60キロ)程度で十分なのです。

プロが活用する高圧洗浄機は15Mpa(150キロ)以上であることから、

かなり高い水圧を使って洗浄を行っていることがわかります。

チョーキング現象や付着した汚れを取り除くには、

この程度の水圧が必要になるのです。

プロにお任せいただく高圧洗浄の重要性が、

おわかりいただけたと思います。

外壁塗装や屋根塗装の際には、必ず足場が組まれることになり、そこから高圧洗浄の作業を行うことになります。

事前に近隣住民のみなさまに対して挨拶を行い、建物の周囲を確認するところからスタートする事になります。

足場を組んだ後からの作業の流れは、上記3つのポイントにまとめました!

順番にご説明してきます。

目次

高圧洗浄の作業の流れ

STEP
飛散防止シートで覆う、水・洗浄機の準備

高圧洗浄を行う場合には、汚れた水が飛散してしまう可能性があります。

場合によっては、近隣住宅や洗濯物などを汚してしまう事も考えられます。

水が周りに飛び散らないように、ビニールシートなど水の飛散防止シートで覆います。

室内に水が入らないように、換気扇などを覆うこともあります。

基本的には塗装を行う住宅の水道をお借りすることになります。

水道の水を専用のタンクに貯め、そのタンクの水で高圧洗浄を行うのです。

STEP
高圧洗浄

高圧洗浄機を活用して高圧洗浄を行っていきます。

基本的には水だけで高圧洗浄を行います。

付着した汚れをしっかりと落とすことができませんので、

高圧洗浄機のノズルを使い分けながら作業にあたります。

高圧洗浄の作業だけで、半日から1日程度は必要となります。

STEP
十分に乾燥させる

高圧洗浄の作業終了後、外壁や屋根をしっかりと乾かします。

十分に乾燥させない状態で塗装してしまうと、外壁や屋根と塗料の間に水分が入り込んでしまい、

塗料の作用を十分に発揮することができなくなってしまいます。

塗料自体の劣化も早くなってしまいますので、基本的には丸一日~二日程度の乾燥時間を設けることになります。

梅雨時期の外壁塗装や屋根塗装は注意しなければなりません。

高圧洗浄の注意点

外壁塗装や屋根塗装での高圧洗浄では、注意点があります。

丁寧に作業を行う業者だけではありませんので、お気をつけください!

  • 高圧洗浄にかかる時間
  • 見積書の作業単価に注意
  • 施工業者選びが大切

高圧洗浄にかかる時間
高圧洗浄にかかる時間は、外壁と屋根をセットにした場合、おおよそ8時間程度になります。

そのため、洗浄には丸一日の作業になると思います。

また、洗浄後には乾燥が必要となりますので、乾燥にかかる時間は1日から2日程度になりますので、

洗浄から乾燥だけで2〜3日程度にかかります。

高圧洗浄の際に、外壁のすき間を防いでいるコーキングの劣化が進んでいる場合、

住宅内に水が浸水してしまう可能性があります。

そのため、コーキングの劣化が著しいような場合には、

高圧洗浄をする前にコーキングの補修が必要となる事があります。

高圧洗浄の時間が短い業者は、注意が必要です。

中には1〜2時間程度で高圧洗浄を終了させてしまう業者もありますが、

このような作業では十分に古い塗膜や汚れを落とす事が出来ません。

見積書の作業単価に注意する
一般的には見積書に作業単価が記載され、高圧洗浄作業の費用が提示されることになります。

例えば、1㎡あたり100円の場合、150㎡の外壁を高圧洗浄する場合には、作業費用は15,000円となります。

この1㎡あたりの金額と、高圧洗浄作業一式の金額のどちらも提示されていなければならないのです。

しかし、これを「高圧洗浄作業一式」だけにまとめられて提示されている業者があります。

ご注意ください。

高圧洗浄作業の費用相場
高圧洗浄の作業単価は1㎡あたりで計算されることになり、相場は1㎡あたり100円〜300円程度、

例えば、総延べ床面積(各階の床面積)が40坪の住宅の場合、一般的に外壁の面積は約160㎡ですが、

その場合の高圧洗浄の費用相場は40,000円~50,000円程度です。

また、屋根塗装も行う場合においては、屋根の面積も追加になります。

ちなみに、使用する水道代についてはご依頼されたご家庭でご負担していただいております。

丸一日の作業で、おおむね1,000円〜2,000円程度の水道代となります。

施工業者選びは大切
高圧洗浄はもちろんのこと、外壁塗装、屋根塗装においても、専門性の高い業務になります。

ただ、高所での作業も多い事から、どのような作業を行っているのか、

お客様が確認することが難しい場合も少なくありません。

そのため、信頼のおける施工業者に依頼する事がとても大切になります。

優良な業者は、丁寧な説明に努めていることがわかります。

弊社も、丁寧にご説明させていただきます。

わからない事等、その都度ご質問ください。

作業自体もしっかりと時間をかけ、丁寧に作業を進めてまいります。

優良業者なのか、あるいはそうでないのかについては、

お伝えしている情報を把握して、判断していただけたらと思います。


外壁塗装や屋根塗装での高圧洗浄の重要性について、詳しくご紹介いたしました。

高圧洗浄は塗料の機能を最大限に引き出すためにとても重要な作業になります。

古い塗膜や汚れを十分に落とすことによって、塗料をしっかりと付着させることができます。

そのため、作業時間はほぼ一日、さらに下地処理をするまでに一日から二日程度、乾燥させなければなりません。

特に経験や知識が不足している塗装業者の場合においては、

短時間で作業を済ませてしまい、結果的に塗料の劣化が早くなってしまうのです。

そのため地元に密着し、実績豊富な業者を選んでいただく事をおすすめします。

次回はチョーキングについて詳しくご説明いたします!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次